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「沁園春 雪」
- 2014/01/06(Mon) -

今日から仕事。とはいえまずは「中国鍼灸院」さんで初鍼。また有名な漢詩を呉先生に解説してもらった。今回は毛沢東。

「沁園春 雪」

毛澤東

北国風光 (北国の風光)
千里冰封 (千里氷に封され)
萬里雪飄 (万里に雪翻る)
望長城内外 (長城の内外を望めば)
惟餘莽莽 (ただぼうぼうたるを余すのみ)
大河上下 (大河の上下)
頓失滔滔 (とみにとうとうたるを失い)
山舞銀蛇 (山に銀蛇舞い)
原馳蝋象 (原に蝋象馳せる)
欲與天公試比高 (天公と高さを比ぶるを試んと欲す)
須晴日 (晴日をまち)
看紅裝素裹 (紅く装う素裏を看れば)
分外妖じょう[女に堯] (分外妖じょうたらん)

江山如此多嬌 (江山かくのごとく嬌多く)
引無數英雄競折腰 (無数の英雄を引て競いて腰を折らしむ)
惜秦皇漢武 (惜しむらくは秦皇と漢武)
略輸文采 (ほぼ文采におとり)
唐宗宋祖 (唐宗と宋祖)
稍遜風騒 (やや風騒にゆずる)
一代天驕成吉思汗 (一代の天驕成吉思汗)
只識彎弓射大雕 (只弓を彎き大雕を射るを識るのみ)
倶往矣 (ともに往く)
數風流人物 (風流の人物を数うれば)
還看今朝 (なお今朝を看よ) 

(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)

北国の自然は
どこもかしこも氷がはってくさ
どこもかしこも雪が降りよるばい
万里の長城の内側も外側も
ずーっと真っ白ばい
黄河は上流も下流も
かちかちに凍って流れよらんばい
山はどれも真っ白で銀の蛇んごたある
原っぱの雪は象が走りよるごた感じばい
天と高さば競おうかていう勢いばい
ばってん晴れた日には
ちょっと紅ぉなったりしてくさ
えらい色っぽかばい

中国の自然はこげんきれいかけん
英雄がいっぱい出てきて競って平伏したばい
ばってん惜しかとは秦の始皇帝と漢の武帝やな
文才がなかもんな
唐の太宗と宋の太祖も
ちょっと風流がわかっとらんな
あのめっちゃすごかった成吉思汗も
弓で大鷲を射るみちしか知らんもんな
そういう人たちもみんな消えっしもうた
本当に風流をわかっとる人間ば探すなら
今の世の中ば見てみんしゃい(俺しかおらんめぇもん)
 

これを書いた時の毛沢東はまだ蒋介石の国民党軍に追われて逃避中の身で、この先どうなるかもわからない状態だったらしい。それでいながらこの自信!かつての英雄たちを蹴っ飛ばして俺しかおらんめぇもんと豪語するこの気概!全く大した人物だ。スケールが違いすぎる。

「気概」

風流を 解す英雄 己のみ
毛澤東の 気概や如何

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